『あらいめんとゆーゆー』攻撃力高め

第４話の扉絵が左足２本生えてる、というツッコミはさておき。
以下はネタバレ等を含みますので、18歳未満の方はお気をつけ下さい。

まずは大まかなストーリー紹介。

登校中に死んでしまった高橋さんは片思い中で未練たっぷりで成仏できません。しかし高橋さんは幽霊、片思い相手の大原君は生身の人間で、手の出しようがありません。
そんな時に高橋はトイレの花子さんの櫻子さんに遭遇します。櫻子さんは高橋の望みを叶えるべく、大原君やクラスメートを皆殺しにして仲良く幽霊になって二人はめでたく結ばれましたとさ。
というのが第１話。
その後、「白い花子さん」ことトイレの花子さんの椿子さんが登場して櫻子さんとバトルを繰り広げて負けちゃったりギアナ高地で修行してきたり、するとグランドマスター花子こと花子さんの花子さんが登場し、20年に１度花子さんの覇権を賭けて繰り広げられる花子さんファイトの幕が切って落とされるのである！
という感じの漫画です。

てきとーに感想文。

何と言っても櫻子さんのキャラが素晴らしいです。攻めると強いけれど受けに回るとめっぽう弱い、そのバランスが作中のバトルを熱くしています。
また普段はカツラを被っているけれどカツラを外すと真の姿が現れ、攻撃力抜群です。でも本来の姿でいると妖気を放出してしまって雑魚を呼び寄せてしまうので普段はこの姿は封印してるのです。なんと熱い設定！
しかしそういう熱い部分とコミカルでテンポの良い日常パートが丁度良い塩梅で合わさることで、熱血展開系の漫画に有りがちな「肉ばっかり食ってると野菜が欲しくなる」感を感じさせずに読み薦められることが、激しい戦いの描写にも関わらず本作を後味の良い物にしていると言えるでしょう。
あー、花子さんファイト、格ゲーにならないかなぁ。植物の蔓を使っての椿子さんの中距離攻撃とか櫻子さんの近接戦闘とか、キャラのバリエーションも揃っていて面白くなりそうですけど。

みたいな感想文で誤解してこの本を買わないようにお気をつけ下さい。まぁ騙されるような良い子はそもそも買えないので別に良いですけど。

あらいめんとゆーゆー (メガストアコミックス)